2020.08.01
始まりは障害当事者の目線から
こんにちは、
東京都議会議員(町田市選出)
無所属 東京みらい おくざわ高広です。
私の最も力を入れていることの一つである
福祉の枠を越えていく、真のダイバーシティ
に関して、気づきをいただきましたのでシェアします。
先週は、
バリア(障害)をバリュー(価値)に変えていく
株式会社ミライロ
の運営するミライロハウスの視察にはじまり、
障害のある方も無い方も共に働き、お互いに支え合い暮らしていくソーシャルインクルージョン実現に向けた勉強会を開催し、
(小児科医の積田綾子さん、渋谷区議会議員の神薗まちこさん、ありがとうございました!)
昨日は、障害者の生活介護などを行うNPO法人プラナスさんにお伺いしました。
プラナスさんでは、新型コロナをきっかけに、栄養ある美味しい食事を食べようと地元の自然農法の野菜などを使った里山ランチを考案。希望があれば、一食1.000円で振る舞っているそうです。
また、プラナスさんは、町田シルクメロンの箱詰めや発送を受託しており、丁寧に仕事を進める利用者さんの姿も印象的でした。
そのいずれにおいても共通していたのは、
障害のある方自身を中心に物事を考えた先に、
誰もが暮らしやすい社会がつくられる
という大切な考え方。
福祉に限らずですが、
これまでの日本の制度は、マジョリティ(多数派)に合わせてつくられ、それに合わない人に対しては、困りごとがある時だけ手を差し伸べるというものが散見されます。
困りごとがあるかどうかを理解してもらうのにハードルがあり、次に予算をとってもらうのにハードルがあり、さらには、本人にとって必要な支援になるのにハードルがあるという状態…
結果的には、要望に合わせて支援策を積み重ねていくうちに、複雑すぎて障害のある方自身にとって使いにくい制度になっていることも…
こうした現状を変えるためには、
目線を変える
ということがとても大切なことだと思っています。
最後に、大切なエピソードを一つ。
プラナスさんに私が伺うと、障害のある方が近づいてきて、手を差し出してきました。
言葉の話せない代わりに、握手をすることが挨拶であり、とても律儀な性格なので、来てくれた方皆さんに挨拶をしたいという気持ちが強いようです。
私は、迷いなく握手をしました。もちろんアルコール消毒をした上で、です。新型コロナによって私たちの社会は一変しています。でも、変わらずに大切にしなければいけないことはあるはずです。
正しく恐れる、というのは、分からないから全てやめようということではなく、最大限の注意を払いながら、生きていく上で大切なことは守っていこうということであり、その見極めが求められているのがウィズコロナなのだと思います。
生きていく上で大切なこと、欠かすことのできないことは人によって違います。それを想像し、共感し、制度に反映していけるよう、今日も歩みを進めていきたいと思います。