こんにちは、

東京都議会議員-町田市選出-

無所属 東京みらい　おくざわ高広です。

昨日のNEWSおくちゃんねるでは、新型コロナワクチン予約システムについて、トラブルが相次いでいることを取り上げました。

思うように進まないワクチン接種に業を煮やしてか、東京都でも大規模接種センターの設置をする動きも見られますが、現在は、国の大規模接種センター、都の医療従事者向け接種、区市町村の高齢者向け接種の３つのシステムが同時に動いている状況です。

大規模接種センターでは、二重予約が可能であったり、架空の接種番号でも予約ができたりというシステム上の問題が生じており、都では個人情報の閲覧ができてしまったということで改修を行ったりしています。また、区市町村においては、アクセスが集中した結果、接続がパンク状態になったり、そもそもインターネットに不慣れな高齢者が上手に予約できずにいるような状況も起きています。

このような状況を見て、東洋経済には、政府の分科会メンバーである大竹文雄・大阪大学感染症総合教育研究拠点特任教授、小林慶一郎・慶応義塾大学経済学部教授のほか、併せて6名の学識経験者の連名による緊急提言「ワクチン予約システムに関する改善提案」が掲載されています。「抽選・完全年齢順・割当制」や「ネット予約の勧奨」、「予約代行」や「ワクチン休暇の勧奨」といった内容で、どれも納得です。

一方で、都議会議員として感じているのは、「適切な契約がなされているのか」という懸念です。

大規模接種センターの発注は大手旅行代理店が受注していたり、また都の協力金については大手広告代理店が受注しています。当然、その業務にあたっては専門的な企業が一緒に入ってやっているのだとは思いますが、そもそも門外漢の方々が取り仕切っている可能性がぬぐい切れません。

これは、大きな金額の契約を行う際には、それに見合った財務基盤を有する企業でなければ入札に参加できなかったり、あるいは、これまでも受注した実績がある企業を選びがちな公務員体質があったりするだけでなく、そもそもデジタル化の遅れている日本にあっては、適切な仕様書を書くことのできる職員が不足している可能性もあります。

さらに、日本人の「失敗を共有しない体質」が、コロナ対策を後手後手にしている要因とも思っています。例えば都内では八王子市や世田谷区において先行接種が行われていたため、予約システムや電話回線がパンクするという話は出ていました。しかしながら、町田市でも同じ状況を生み出してしまったことは残念なことです。

ちなみに、町田市では大手電機量販店のノジマが予約支援に乗り出すとのことであり、こうした議論がなされなかったのかと思うと悔やまれます。

※ちなみに、私のところにも予約を支援してほしいとの電話がありますが、これが公職選挙法の利益供与にあたるのではないかとの指摘もあり、慎重にならざるを得ません。なんて悲しい制度なんだと思いますが・・・

いずれにせよ、ワクチン接種という明るい兆しが見えてきただけに、ここは踏ん張りどころです。トラブルが起きても、すぐに対処していくことが一番大切です。都が独自に大規模接種センターを設置することを検討しているとのことですが、区市町村との情報交換をしっかりと行い、これまでの失敗を活かした形で準備を進めるよう求めていきます。

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