こんにちは、

東京都議会議員(町田市選出)

無所属 東京みらい　おくざわ高広です。

1.緊急事態宣言延長！

本日、10都府県において緊急事態宣言の延長が表明され、３月７日まで現在の要請(不要不急の外出自粛、飲食店等での時短営業、テレワークの徹底、イベント開催要件の厳格化)が続くことになります。

菅総理、小池知事ともに会見を行っているのでご覧ください。

2.どうなれば解除されるの？

街をあるけば、飲食店やその取引先をはじめ、多くの方々から悲鳴が届いていますが、では一体どうなれば緊急事態宣言が解除されるのでしょうか。

本日開催された都議会本部会議では、

ステージ３になれば宣言を解除し、ステージ２になるまで段階的に要請をゆるめていく

という見解が示されました。

こちらは、内閣官房が発表した資料をYahoo!JAPANが作成したものですが、

東京都の現在の状況はというと、

1/27時点では、

病床のひっぱく具合：全体61%　重症者用60%

陽性率：8.4%

新規陽性者数：週あたり約50人(人口10万人あたり)

感染経路不明率：62.4%

ということで、陽性率以外は解除が厳しい状況となっています。

一方で、12月時点でもいくつかの項目ではステージ４相当になっていたものの、宣言発出には至っておらず、社会経済状況もにらみながら、一日でも早く解除に向かいたいところです。

3.協力金や支援策は？

では、協力金やその他の支援策はどうなるのか、というところが大変気になるところですが、協力金についてはこれまで通り１店舗当たり１日６万円が継続され、取引先をはじめとする宣言の影響を強く受けた事業者については、最大で６０万円(個人事業主は３０万円）の一時金が支給されるとのことです。

都議会からは、売り上げ規模に応じた支援とすべき、取引先の範囲を広げるべき、更なる支援策が必要、といった意見が出されましたが、国が決めるべきことで国に要請をしているという返答であり、残念でした。

4.驚きの事実…感染のピークは12/31⁉️

本日、東京都から示された資料で大変興味深いものがありました。

東京都医学総合研究所社会健康医学研究センター西田 淳志さんが作成した「都内主要繁華街における滞留人口モニタリング」というもので、簡単に言うと、繁華街における人の流れと新規陽性者の増減を照らし合わせたものです。

注目すべきポイントは黄色にマーカーをした12/20～1/2の部分です。

東京都の繁華街の夜間の人の流れは12/20の週を境目に大きく減少しています。

そして、それに遅れること２週間後の1/8の週から新規陽性者数が大幅に減少しています。

さらに言うと、新規陽性者数というのは検査をして判明した人数ですが、発症日別のピークは1/4です。また、発症するまでに3~4日かかるとされているので、感染のピークは12/31~1/1頃だったことが分かります。

新型コロナは行動が変わってから２週間後に感染状況が変わると言われていますので、つまり、１都３県の知事が緊急事態宣言発出を要請した1/2、政府が宣言を発出した1/8は確かに新規陽性者数をみると跳ね上がっているものの、すでに人流は下がり、感染のピークも過ぎていた可能性が示唆されているのです。

だからといって、緊急事態宣言の全てを否定するものではありません。宣言によって、その後の減少幅が大きくなっている(ピークアウトのスピードが増している)ことは、その通りでしょう。

一方で、12月末の人流の減少と1月初旬からの感染のピークアウトについて、何が功を奏したのかはっきりと分かりません。この間の行動変容を促したものは何か、また現在要請している内容は真に効果的なのか、きちんと検証をして、全体を止めにかかる緊急事態宣言発出の是非についても改めて見直す必要があるものと考えます。

加えて、東京都においては11/28～1/7にかけては、飲食店等の時間短縮は22時までだったのであり、この間の人の流れの変化、感染拡大の変化、いずれにおいても、飲食店等が感染を拡大させる原因になっていたいたのではないということが言えると思います。一部に、飲食店等やイベントが感染を広げているかのような言説を耳にしますが、それにはあたらないということははっきりと申し上げておきたいと思います。

ただし、飲食店等やイベントにおいて感染リスクの高い行為(マスクなしで大声で話すなど)が起こりやすいことは確かです。そのような点を踏まえて、時短要請にご協力いただいている事業者の皆様には感謝しかありませんし、むしろ自らの命を顧みず感染拡大をおさえているヒーローなのではないかと考えるものです。

しかし、いくら事業者側がいくら感染防止を徹底しても、利用する人がマナーを守らなければヒーローをヒール(悪役)に変えてしまいます。例えばマスク会食について、

「俺たちの仲なんだから、マスクは外していいよ」

といった言葉を耳にすることがあります。目上の方と食事をするときにマスクをするのは失礼ではないかといった考えを聞くこともあります。しかし、これは全くの逆です。マスクをすることで相手も自分もお店も守ることができるのです。マスクをしている人は無礼な人なのではなくて、かっこいい人なのだというマスクビズを推奨すべきではないかとも思います。もちろんマスクの着用が困難な方への配慮もした上でになりますが。

5.あと一歩

緊急事態宣言が延長され、本当に苦しい思いをされている方々も多いかと思いますが、データを見る限りは第三波を乗り越えるまであと一歩のところまできています。ワクチン接種の準備も進んでいます。

あと一歩、新型コロナを乗り越えらるために、今ある支援策を最大限に活用していただくとともに、私たちも更なる支援を要望していきます。お気軽にご意見をお寄せください。

相談先をまとめたチラシはこちらです。

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