皆様、こんにちは。本日(7/22)で四年間の任期最終日を迎えました。

なんとかやり抜いてこれたのも、ご支援・ご指導・叱咤激励いただいた皆様のおかげです。

本当にありがとうございました。お世話になりました。

 

この間、ずっと思い描いていたことは「ふるい政治をあたらしく」するにはどうすればいいかということでした。

都外通信制高校に通う生徒への支援や不登校児童・生徒への支援といった教育格差の解消や、いじめ予防の傍観者プログラムの導入、あるいは障害があってもなくても共に働き暮らしていける社会へ向けてソーシャルファーム条例の制定やICTを活用した障害者の働きやすい環境づくりなど、公約としていた政策に道筋をつけることができました。いずれも、客観的な事実をもとに繰り返し問題提起を続け、全体に広がっていくことを実感できたものです。

また、東京都に同性パートナーシップ制度を求める請願や東京都こども基本条例など全会一致で前向きな方向性を示すことができ、少数会派ながら一定の役割を果たせたことも大変うれしく思います。このいずれも各会派の思惑が合致せずに膠着状態に陥りましたが、それを打開したのは情報公開でした。議会の中では様々な駆け引きがありますが、これを無力化するのが情報公開です。議会の論理や会派の利益が必ずしも(というよりほとんどの場合)社会にとって実のある議論にはなっていません。それを明るみにすることで、議論の方向性をより良い社会に向けた、血の通った議論になることを改めて感じたものです。

加えて、コロナ禍にあっては、協力金の対象をNPO等にも広げるべき、一律から規模別に見直すべきといった提案、オンライン学習導入にあたってICT機器の貸し出しをすべき、大学生向けにアルバイトを提供すべき、あるいはテレワーク定着のために奨励金出すべきといち早く提案をしたことが呼び水になって、議会全体に問題意識が広がったことも微力ながら貢献できたことではないかと思うところです。

これまでの取組については、以下にまとめてありますので、ご興味のある方はご覧ください。

都議会四年間のあゆみ

 

政治は数だ、とよく言われますが、そうではないと私は確信しています。たしかに国政においては多数派が総理大臣はじめ各省庁のトップをおさえていくわけですから、それも正しい側面だと思います。しかし、東京都をはじめとする地方自治体では、知事や市長とは別に議員が選挙でえらばれます。つまり、たとえ一人の意見でも知事や市長をトップとする職員の方々と問題意識を共有し、解決策を提案し、他会派の賛同を得ることができれば社会は変わっていくということです。

それを踏まえて、四年間で達した結論は、「ふるい政治とは特定の政党や政治家を指すのではなく、政治と行政、あるいは民間までもが誤った形で癒着してしまう制度そのもの、あるいは政治は数、無所属じゃ勝てないといった思い込みにも似た政治の常識」であるということです。こうした制度や関係性は、新しい顔ぶれになってもすぐにとてつもない圧力で覆いつくそうとしてきます。これに対抗するには、強い信念をもつことも大事かもしれませんが、それ以上に、支えてくださる有権者の力が重要なのだと思います。

支える、といってもなんでも賛成するという意味ではありません。間違った方向に進もうとすればきちんと怒ってくださり、正しい方向に進もうとすれば後押ししてくれる、より良い社会をつくるための同志なのかもいれません。無所属 東京みらいで一緒に活動してきた森沢きょうこさん、斉藤れいなさん、支えてくれたスタッフをはじめ、同志と呼べる人とたくさん知り合えたこと自体が私にとってはかけがえのない財産だと思っています。

本当にありがとうございました。

 

今後のことは、追ってブログで書きたいと思いますが、この経験を活かしてこれからもより良い社会をつくるために力を尽くしていきたいと思います。キーワードは「かけ橋」です。社会はより一層分断される方向に進んでいるように感じています。だからこそ、あらゆるセクターや性別・年齢、あるいは地域や生活環境による分断をつなぐ「かけ橋」になって、つなぎ合わせ再構築していく役割を果たしていきたいと思います。

 

「置かれた場所で咲きなさい」という名言があります。

時間の使い方は、そのままいのちの使い方です。
自らが咲く努力を忘れてはなりません。
雨の日、風の日、どうしても咲けないときは根を下へ下へと伸ばしましょう。
次に咲く花がより大きく、美しいものとなるように。

という言葉だそうですが、

どんな環境にあっても「誰もが生まれてきて良かったと思える社会」に向けて、努力を重ねていきます。

今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いします。